40代からのバイクライフ。体力の変化とどう向き合っていくか
40代という年齢に差し掛かり、日々の生活の中でふと「昔とは違うな」と感じる瞬間が増えてきました。
それは大好きなバイクに向き合うときも同じです。
20代の頃のように、がむしゃらに距離を延ばすような乗り方をすると、翌日の仕事や家事に響いてしまう。
今回は、年齢とともに変わっていく自分の体と素直に向き合い、これからも安全に長くバイクを楽しむための自分自身のメンテナンスについてお話しします。
昔のように無理がきかない自分の体と静かに対話する
若い頃は、夜通し走ってそのまま遊びに行くような無茶も平気でした。
冷たい風に打たれても、重いクラッチを握り続けても、一晩眠れば体力はすっかり元通りになっていたものです。
しかし最近は、数時間のライディングでも、首や肩、そして腰のあたりに鈍い疲労を感じるようになりました。
看護師として日々多くの患者さんと接していると、人間の体が年齢とともに変化していくのはごく自然なことだと頭では理解しています。
それでも、いざ自分自身の体力が落ちてきていることを突きつけられると、少し寂しい気持ちになるのが本音です。
しかし、その変化を嘆いていても始まりません。
大切なのは、「今の自分はこれくらい走ると疲れるのだ」という現実を、しっかりと受け入れることです。
自分の体と静かに対話し、無理のない範囲を知ること。
それが、40代のライダーに求められる最初のステップだと思います。
日々の暮らしに取り入れる小さな習慣
200kgを超える大型バイクを取り回す場合、やはりそれなりの筋力と柔軟性が必要です。
特に、長時間同じ姿勢を保つライディングでは、腰回りや股関節の柔軟性が欠かせません。
私は、大きな怪我をせず、そして翌日に疲れを残さないために、日常生活の中で簡単なストレッチを取り入れるようになりました。
例えば、お風呂上がりの5分間。
股関節をほぐしたり、凝り固まった肩甲骨周りを回したりするだけで、翌朝の体の軽さが違います。
また、看護師の仕事中も、正しい姿勢を意識したり、階段を使うことで足腰の筋力を維持したりと、わざわざジムに行かなくてもできることはたくさんあります。
日頃から少しずつ気を配っておくことで、いざバイクに跨ったときの安心感が驚くほど変わります。
自分の体を整えることは、重い車体を意のままに操り、安全に走り続けるための、最も大切な準備の一つと言えるでしょう。
こまめな休憩をあらかじめ計画に入れる
体力の低下は、そのまま集中力や判断力の低下に直結します。
疲れを感じたまま走り続けると、交差点での安全確認が甘くなったり、予期せぬ事態への反応が遅れたりします。
大切な人を悲しませないためにも、疲労を溜め込まない工夫が必要です。
私が実践しているのは、「まだ走れる」と思うタイミングで、あえて休憩を取ることです。
以前なら通過していた小さな道の駅や、景色の良いパーキングエリア。
そこで一度バイクを降り、ヘルメットを脱いで大きく深呼吸をします。
軽く屈伸をしたり、腕を伸ばしたりして血流を良くすることで、頭の中がスッキリと晴れていきます。
目的地へ急ぐのではなく、道中のそんな穏やかな時間を楽しむ。
それは体力を回復させるだけでなく、大人のライダーならではの心の余裕を育ててくれます。
休憩を多く取るぶん、一日に走れる距離は短くなるかもしれません。
でも、それでいいのです。
無事に家に帰り、翌日も元気に仕事へ向かうための、大切なインターバルなのですから。

