車検で家族をヒヤッとさせないための「月3000円の魔法」

お金や電卓

250ccを超えるバイクを所有している以上、どうしても避けて通れないのが「車検」です。

毎月のやりくりで精一杯な時期に、まとまった出費が必要になるこのイベントは、家計を預かる家族にとって大きな不安要素になりかねません。

数年ごとの大きな出費を恐れることなく、家族に笑顔で送り出してもらうための、ちょっとした家計の工夫についてお話しします。

忘れた頃にやってくる最も大きなハードル

日々のガソリン代やオイル交換は、数千円単位の出費として家計の中でなんとか吸収できることが多いでしょう。

しかし、2年ごと(新車の場合は初回3年)にやってくる車検はそうはいきません。
自賠責保険や重量税といった法定費用だけでも数万円がかかり、そこにショップへ依頼する点検整備費用や、消耗品の交換費用が重なると、あっという間に10万円近い金額になることも珍しくありません。

子どもの教育費や家族の将来のための貯金など、優先すべきお金は常にあります。
そんな中、ある日突然「来月、バイクの車検だからお金が必要なんだけど……」と切り出すのは、非常に心苦しいものです。

妻の顔が曇るのを見るのは辛いですし、「あまり乗っていないのに、そんなにお金がかかるの?」と痛いところを突かれてしまうかもしれません。

車検の時期が近づくにつれて、憂鬱な気分になってしまう。

それは、事前の準備不足が招く「お金の不安」が原因です。

大好きな愛車のメンテナンスが、家庭内の不和の種になってしまうのは、誰だって避けたいはずです。

「車検貯金」という家庭の平和を守るための工夫

そこで私が実践しているのが、毎月のお小遣いの中から少しずつ積み立てる「車検貯金」です。

考え方は非常にシンプルで、車検にかかるおよその費用を24ヶ月で割り、その金額を毎月取り分けておくだけです。

例えば、次回の車検費用を少し余裕を持って7万円だと想定してみましょう。
これを24ヶ月で割ると、1ヶ月あたり約3,000円です。

月に3,000円であれば、普段飲んでいる缶コーヒーの回数を少し減らしたり、外食を一度控えたりするだけで、十分に捻出できる金額ではないでしょうか。

我が家では、このためだけの専用口座を作るのは大げさなので、引き出しの奥に「バイク用」と書いた封筒を用意し、毎月給料日にそっと3,000円を入れるようにしています。

たったこれだけのことですが、この封筒が少しずつ膨らんでいくのを見るのは、意外と楽しいものです。

何より、「車検の費用は自分で少しずつ準備しているから大丈夫」という事実が、日々の生活において絶大な安心感をもたらしてくれます。

憂鬱だった車検が楽しみなイベントに変わる

この「月3,000円の魔法」の最大のメリットは、車検が憂鬱な出費のタイミングから、愛車をリフレッシュさせる楽しみなイベントへと変わることです。

2年後、いざ車検の時期が来たとき、すでに手元には必要な予算が確保されています。
家計から急な持ち出しをお願いする必要がないため、妻にも「積立から車検に出してくるね」と堂々と、そして明るく伝えられます。

家族をヒヤッとさせることなく、気持ちよく送り出してもらえるのは、精神的にとても大きな違いです。

さらに、コツコツ貯めた予算に少し余裕が出た場合は、車検のついでに気になっていたブレーキパッドを交換したり、プロに徹底的な洗車をお願いしたりと、愛車へのご褒美に使うこともできます。

自分のペースで無理なく準備をしたお金だからこそ、気兼ねなくバイクのために使えるのです。

車検は、愛車が安全に走れる状態であるかをプロの目で確認してもらう大切な機会です。

その費用を直前になって焦って工面するのではなく、日々の生活の中に小さく組み込んでおく。

そうすることで、心にも家計にもゆとりが生まれ、大好きなバイクとの関係はもっと健やかで楽しいものになるはずです。