乗らない月もかかるお金。任意保険と駐車場代の賢い整理法

仕事のシフトが立て込んだり、週末ごとに子どもの行事が重なったりすると、あっという間に1ヶ月が過ぎてしまいます。

気がつけば、愛車にはすっかりカバーが被さったまま。
乗る時間が取れないのは仕方がないと頭では理解していても、口座から毎月引き落とされる維持費を見るたびに、家族に対してほんの少しの申し訳なさを感じてしまうことはないでしょうか。

今回は、大好きなバイクを手放す前にできる、家計と心の負担を軽くするための固定費の見直しについてお話しします。

走らない月も容赦なくやってくる固定費

バイクの維持費と聞いて最初に思い浮かべるのは、ガソリン代やオイル交換などの「走るための費用」かもしれません。

しかし、実際に家計をじわじわと圧迫するのは、乗っても乗らなくても必ず発生する固定費です。
千葉のベッドタウンで暮らす我が家の場合、自動車とは別にバイク用の駐輪スペースを借りています。

さらに、万が一に備えるための任意保険料や、春になれば軽自動車税の納付書も届きます。
これらは、愛車を安全に維持するためには欠かせない必要経費です。

しかし、夜勤の疲労や家族の予定を優先し、月に一度もエンジンをかけられなかったとき。

ただガレージに置いているだけで数千円から一万円近いお金が飛んでいく現実は、家計を預かる身としては少し重たく感じてしまいます。

「これなら手放したほうがいいのではないか」という考えが頭をよぎるのも、決して不思議なことではありません。

ただ、決断を急ぐ前に、今の乗り方に合わせてその費用を整える余地が残されていないか、一度立ち止まって考えてみませんか。

ライフスタイルの変化に合わせて任意保険も「衣替え」をする

見直しの第一歩としておすすめしたいのが、任意保険の契約内容の確認です。

もし、毎週末のように長距離ツーリングへ出かけていた数年前のプランのまま更新を続けているなら、それは今のあなたにとって「大きすぎる服」を着ているのと同じかもしれません。

例えば、年齢条件です。
若い頃に契約してそのままになっている場合、30歳以上や35歳以上といった年齢条件に変更するだけで、保険料はぐっと安くなります。

また、運転する人を本人のみに限定する特約や、保険会社によっては年間の予想走行距離を短く設定することで割引が適用されるケースもあります。

対人・対物賠償といった命や生活に関わる根幹の補償は絶対に削るべきではありませんが、乗る頻度が減った今のライフスタイルに合わせて補償の範囲を絞り込むことは立派なリスクマネジメントです。

ネット型の保険なら、スマートフォンから数分で条件を変更でき、年間で数千円単位の節約に繋がることも珍しくありません。

生活のサイズに合わせた維持費の整え方

もう一つ、大きなウェイトを占めるのが駐車場代です。
もし、セキュリティの高さに惹かれて少し離れた高額なレンタルガレージなどを借りているのであれば、契約を見直すタイミングかもしれません。

乗る機会が減っている今、本当にその設備が必要でしょうか。
自宅の敷地内に頑丈な地球ロックと防犯アラーム、そして上質なバイクカバーを用意することで、月々の駐車場代を削減できるケースもあります。

あるいは、近隣で少しでも条件に見合った手頃な駐輪スペースがないか、改めて散歩がてら探してみるのも一つの手です。

固定費を見直すことは、単にお金を節約するためだけの行動ではありません。

乗らない月があっても、「今の自分に合った無理のない金額で維持できている」という納得感があれば、バイクに対する後ろめたさは驚くほど軽くなります。

愛車を手放すという大きな決断を下す前に、まずは今の生活サイズに合わせて維持費をスリム化してみる。

そのささやかな工夫が、家計を守りながらバイクライフを細く長く続けていくための、心のゆとりを生み出してくれますよ。